またまた春節映画 馮小剛監督「非誠勿擾2」
春節が終わる前に、ふたたび駆け込みで春節映画のご紹介です。
http://www.insightchina.jp/newscns/?p=13678
人生哲学を盛り込み過ぎ、セリフ重視なので意味を聞き取るのが大変、といった欠点もあるようですが、かつての馮小剛+王朔+葛優の組み合わせが好きだった人や文学ファンには受けるのではないでしょうか。
だいたい「春節」映画で派手に離婚や人生との別れを取り上げたり、人の死の尊厳といった問題に取り組んだりするなんて、やはり反骨&風刺スピリット満載です。でも、人生を節ある竹に例えたなら、離婚も死も春節もいずれも「節目」。そこまで不自然でもないわけですよね。
ちなみに、「人生告別会(生前のお葬式)」で李香山の娘川川が読み上げた詩は、300年前のチベット族の詩人でダライラマ第六世のツァンヤンギャムツォの詩とザシラム・ドド(音訳)の詩を組み合わせたものなのだとか。
場面の設定にはやや煽情的なところもありましたが、とてもいい詩だと思いました。まだの方はお楽しみに。
しかし、本人にとって人生最大の儀式の一つであるはずのお葬式が、常に本人抜きで行われる、というのは、確かに人生最大の皮肉かもしれません。