北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は幸い、ケン・ローチ監督の新作『I, Daniel Blake』を鑑賞することができた。 滑り込みでEU映画祭に間に合ったお陰だ。 徹底的に弱者の側に立った『I, Daniel Blake』には深い共感を覚え、 何度も涙腺がゆるんでしまった。 福祉制度はいくら一見立派…

丁未堂さんの『万物説』展と胡同の虹と四合院の図書館

先々回、ご紹介した北京デザインウィークの催し。 実は、798やら前門の一帯やらのあちこちで関連する展覧会が開かれていたのですが、前門の胡同では、身近な感じのする、温か味のある展示が光っていました。まずは、茶児胡同で開かれた版画作家の丁未堂さん…

『映画と歩む、新世紀の中国』 配本開始

取り急ぎ、ご報告させていただくと、中国映画、特に大陸映画についてまとめた拙著 『映画と歩む、新世紀の中国』が、今日いよいよ配本となりました。 http://www.shobunsha.co.jp/?p=4078映画の取捨選択にはかなり悩みましたが、最終的に主に1990年〜2016年…

デザイン・ウィークの最終日を一日勘違いしていたために、あやうく見落としそうになった 宮門口ー白塔寺の四合院リノベーション案。正直なところ、デザインウィークそのものには、 一見、チャレンジングでクリエイティブな表皮の裏にうごめく陰謀が感じられ…