北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「9人の隣人たちの声」出版!

ご報告が遅れてしまいましたが、筆者も共訳に参加させていただいた本が、この9月に出版されました!中国の気鋭の作家9人の短編小説を一人一作ずつ選んだ、期待の作品集です。私は李修文の「夜中の銃声」を担当させていただきました。文学に国境はないとは思…

初盆出張旅行記 その9

さて、やっと何とか北京行きの帰りの列車に乗った私たち。 今回も寝台の切符は手に入らなかったので、二等座席で夜を明かさねばなりません。 でも、座れるだけいい方です。通路には「無座(座席なし)」切符を買わざるを得なかった人がたくさん立っていまし…

初盆出張旅行記 その8

そんなこんなで、おだやかな海旅は続き 今回はばっちり無料朝ごはんも食べ、(左上はマイカップ) 先回に負けぬほどいろいろな出会いがあった鑑真号での旅を終えました。しかし、旅自体は続きます。というか、これからが本格的な取材旅行です。 といってもこ…

初盆出張旅行記 その7

お、アップできました!「生日快楽!(お誕生日おめでとうございます)」 そう言いながら、乗務員さんたちが差し出してくれたのは……。 そう、鑑真号のロゴが入ったTシャツと、開けるとバースデーソングのメロディが鳴ってチカチカと光るカード! お、そうだ…

初盆出張旅行記 その6

さて、帰り(神戸→上海)の鑑真号に乗った私たち。 今度はもう「余裕」です。 前日、なるべく睡眠をとり、食べ過ぎに十分気をつけて乗船。 そのおかげか、はたまた海が穏やかだったせいか、帰りはほとんど船酔いはしませんでした。そんな、なかなか快適な船…

閑話タイム

昼間、しばらくミクシィが開けなくなるなどのアクセス障害があり、焦った。島問題が沸騰中だが、私のまわりはいたって冷静で、ラーメンなど投げられてはいないので、ご安心を!心の支えは北京の中国人の友人たち。表だって政治の話はしないけれど、そっとシ…

初盆出張旅行記 その5

先回、日本で唯一の観光と書きましたが、実は東京でもちょこっと遊んでました。 それは、築地市場のとなりの路地でサケの切り身を買ったり、 夜の新宿歌舞伎町に繰り出し、道端でかき氷を食べたりしたことです。でもそれはいいとして、 大阪で何を観たか。そ…

初盆出張旅行記 その4

さて、地面が動かないのはやっぱりありがたい、と思いながら、終点、神戸港で船を降りた私たち。さすが日中フェリーの船着き場。イミグレーションの職員さんはみな中国からの乗客に慣れていて、東京の空港でありがちな、アジア系外国人に対する冷たい態度は…

初盆出張旅行記 その3

鑑真号での船旅は、のんびりと続きました。昨今は日中の海の国境がやけどするくらいホットな話題。船内では船の位置に関するアナウンスは少なく、いったいどこで国境を越えたのかはわかりませんでしたが、いつも流行には乗り遅れまくりの私たちが、今回はへ…

初盆出張旅行記 その2

さて、多少の寝不足など乗り越えて、上海駅に降り立った私たち。 発展を続ける上海の街並みを横目に、まっすぐ向かったのは東大名路にあるフェリー乗り場。目標はなんと、鑑真号に乗ることです。以前、ブログにも書いたように、長年航行していた天津‐神戸間…

初盆出張旅行記 その一

長らくブログをお休みしてしまい、すみません。ほぼ8月いっぱい、出張、取材、帰省を兼ねて、日本と中国のあちこちを移動しておりました。というわけで、今日から数日、その道中をご紹介します。まず出発は北京駅。えっ。帰省なんだから日本に行くんじゃない…