北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

まさに「待っていました」というべき、すばらしい特集です。 http://www.aij.or.jp/jpn/touron/top.html拙文も注で引用されていて、ありがたいです。四合院、とくに大雑院の改修に関わるさい、既成のイメージに囚われない、外国人ならではのメリットは大きい…

第二回北京国際写真ビエンナーレ

いつも後追いなので、たまには予告を。 今日の朝日新聞の夕刊(関西地区を除く)の『海外通信』で、現在北京の中央美術学院美術館で開催中の「第二回北京国際写真ビエンナーレ」を紹介しました。展示は11月29日までです。この秋の北京の芸術祭の中では、ピカ…

昨日の続き

北京国際写真ビエンナーレに関する記事、 ネット版に掲載されたようです。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12039972.html?rm=150 十年前の地味なアート空間ならともかく、今の北京の公立美術館で留置場やら国境紛争やらに関連する内容が展示できたと…

犬猫日和

動物運のいい日ってあるもの。 先日、胡同会の仲間や相棒と胡同を巡っていたら、 インパクトのある犬やら猫やらに何度も出会った。 写真はそのほんの一部。猫は民家の屋根を駆け廻り、犬は路傍の車のタイヤで縄張りを強化する。 あくせく仕事や旅行や買い物…

遅れても嬉しい案内状

今朝、8時ごろのこと。 ドアをトントンと叩く音がした。 「家にいるかい?」 と言う声はどこか聴きなれたものなので、 夫が慌ててドアを開けに行くと、 隣人のおじさんが立っていた。こう書くと、何だ、と思うかもしれないが、 この隣人というのは、今の家の…

外国人との共生の大切さを感じる二冊

日本に一時帰国する時の大きな楽しみの一つは、新しい本との出会い。 先回の帰国中でも貴重な出会いがたくさんあったが、その中で、以下の2冊は奇しくも似通ったテーマと傾向で書かれていて、興味を覚えた。一つは中国の文化に造詣が深いライター兼翻訳家の…

怒れるおばちゃんたち

ちょっと前のある日に起ったこと。最初に断っておくと、さすがの北京でも、毎日こんなことばかりが起こっているわけではなく、 たまたまこの日にハプニングが集中しただけだ。その日の朝、私はまず郵便局に郵便物を出しに行った。 最近は、郵便局で手紙を出…