北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

緑茶+ミントが許せるようになった日

慣れというものは恐ろしい。学生時代、欧米人の友人何人かに、緑茶は葉っぱ臭いから嫌い、と言われ、ちょっとびっくりした。広く愛されている嗜好品だからといって、どれもが国境を越えられる訳じゃないらしい。でも、言われてみれば緑茶って葉っぱの匂いが…

個展期間延長&壁の中での待機

張全の展覧会、「胡同気味(胡同の匂い)」、もともとの展示期間は月末まででしたが、次の展覧会の日程の関係で延長される可能性が高いようです。 今日明日は空気の状態も悪いようですので、興味はあるけどまだ時間がとれていない、という方も、無理に急がな…

「地底の葬列」鑑賞会

参加者の一人として行った「地底の葬列」鑑賞会。でも、内容があまりに興味深く、意義深かったので、つい記事にしてしまいました。 http://www.shukousha.com/column/tada/2932/フィルムや講演ももちろんすばらしかったですが、質疑応答の時間を十分にとって…

春風胡同

昨日、取材の後の胡同散策で。 ああ、風がもうすっかり春だなあ、と思っていたら、たまたま通ったのが、春風胡同。 とはいえ、とうに胡同は消失、このビルも下は不動産仲介会社。ああ、無情。ちなみに、ここはムスリム街、牛街の近く。清朝の頃、ここにあっ…

「まいにち中国語」連載スタート

今日は、連載開始のお知らせです。 NHKラジオテキスト「まいにち中国語」で、今年も4月号から一年間、口絵とコラムを担当させていただくことになりました。 張全が巻頭の口絵、私が巻末のコラム担当です。 今年のテーマは「市場へ行こう!」。さまざまな切り…

遠くて近い大陸の反対側

とうとうクリミア半島がロシアに編入されそうな勢い。ウクライナ情勢がどんどんと緊迫するようになってから、私はずっと小説家のアンドレイ・クルコフ氏のことを心配していた。 レニングラードで生まれ、3歳の頃からウクライナのキエフで暮らしているという…

見ようによっては

最近、よくジュースを作るようになった。台所が狭い事もあって、迷いに迷ったが、結局誘惑に逆らえず、ひと月ほど前、やっと意を決して、小型のジューサーを買ったからだ。100元以下なのに容器がガラスなのが嬉しく、洗うのも楽ちん。 ジュース作りの楽しい…

佐渡多真子さんの写真展「你去哪儿?」

昨日、やっとTAMで開かれている写真家佐渡多真子さんの個展を拝見する機会に恵まれました。ロバの表情の豊かさもすばらしかったですが、ウイグルの風を感じる臨場感に、つい1994年のウイグルでの一人旅を思い出しました。当時私は、ロバ車に揺られながら、御…