北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

雑誌『小説導熱体』に、エッセイ「東四四条・翻訳を通じた文人たちの対話」掲載

細々とですが、胡同関係の執筆、まだ続けています。
10月末に刊行された『小説導熱体』第4号に、短編一篇の翻訳と、
エッセイ「【中国の街角】東四四条・翻訳を通じた文人たちの対話」が掲載されました。

北京生活をめぐる新連載開始

以下の記事は、現在、時おり更新している

イルクーツクの風の音

の記事と重複してしています。ご了承ください。

 

4月の頭は新学期が始まる季節、という感覚は、

海外に長く住んでいるとどうしても、

記憶の彼方に遠のいていってしまうのですが、

 春になると、気を引き締めて、やりたかったことをちゃんとやろう、

という気持ちになれるのは、

やはり春に新学年を迎えていた習慣の名残でしょうか。

 

そして何より忘れてはいけないのは、

春は新連載が始まる季節でもある、ということ。

NHKラジオの『まいにち中国語』という番組のテキスト 

長らく連載させていただいているエッセイ、

今年の春は、16年半北京に住んだ経験をもとに、

『北京暮らしで見てきたこと』

という連載を始めさせていただきます。

(試し読みではエッセイまでたどりつけなくてすみません)

 

イルクーツクに来てからも、時々見に行きたいと思っていた中国の変化。

ここ1年余は新型コロナの流行のために、実現が難しいままですが、

幸い北京の友人たちが時折、北京の風を届けてくれます。

いい変化も、あまり歓迎できない変化もありますが、

北京はやはり、大事な心の故郷のうちの一つです。

 

また、こちらの中国料理の食材店やレストランには、

中国北方出身の人が多いので、

時おり北京語が使えるのも、ありがたい限り。

コロナ禍によって来れなくなったり、帰れなくなったりした中国系の人々は

たいへん多いようで、あるハルピン出身の女性も、

故郷になかなか帰れないことを嘆いていました。

「今、飛行機でハルビンに帰ろうと思ったら、モスクワ、アブダビ、北京を経由しなくてはならない。そんな、地球を一周するみたいな航空券、高すぎてとても買えない」

とのこと。

そりゃ確かに大変だ……。

 

そんなわけで、ロシアー中国間はまだちょっと遠いままの毎日ですが、

この連載を通じて、中国の暮らしが

より多くの人にとって身近に感じられるようになることを

心から願っています。

 

NHKラジオテキスト、5月は「商売で『動く』」

口絵&巻末エッセイ「『乗り』ものがたり」、

現在発売中の5月号のテーマは「障害で『動く』」です。

お手数ですが、こちらでご覧ください。

lecok.hatenablog.com

 

 

4月から新連載「行在中国『乗り』ものがたり」

今年度もNHKラジオテキスト『まいにち中国語』の巻頭口絵&巻末エッセイを

担当させていただくことになりました。

今回のテーマは、『乗り物』。広い中国を駆け巡るさまざまな乗り物や、乗り物にまつわるエピソードを綴っていこうと思います。

昨年秋に上梓した『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』(亜紀書房)に盛り込みきれなかったこぼれ話も織り込んでいく予定です。

試し読みは口絵のみで恐縮ですが、電子書籍版もあるので、ご興味があれば手に取っていただければ嬉しいです。

 

「まいにち中国語」の口絵&巻末エッセイ、本年度最終回は「青竜節」

遅すぎるお知らせとなってしまいますが、NHKラジオ「まいにち中国語」のテキストの巻頭口絵と巻末エッセイ、昨年4月から『"节”で楽しむ一年の節目』というタイトルで投稿させていただいていましたが、今月が最終回です。エッセイは試し読みができず、恐縮です。

https://www.nhk-book.co.jp/tachiyomi.html?id=000009101032020&utm_source=nhk&utm_medium=mygogaku&utm_campaign=text2019

その村の最高齢者を引っ張り出して、必ずパレードの先頭に並ばせるという、ある意味でかなりワイルドなお祭りを取り上げました。

4月からは、また新しいシリーズで執筆させていただく予定です。

次年度はちゃんと毎月お知らせしますので、どうぞよろしくお願いします。

古鎮・老街 補記6 つかの間の再会-広東・湛江

 このたび亜紀書房より出版された拙著『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の補記、その5です。

古鎮・老街 補記6 つかの間の再会-広東・湛江