北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鐘鼓楼周辺の今

今年の頭、何度かこのブログでも言及した鐘鼓楼周辺の破壊的プロジェクト。 http://d.hatena.ne.jp/lecok/20130117 http://d.hatena.ne.jp/lecok/20130121/1358800092 その後、市民の反対でその歩みは止まったか、少なくとも、かなり減速したもよう。 10月の…

「謎」が守った聖なる文字

人にも文化財にも「運」は大事。北京の小敦煌とも呼ばれる法海寺。 その貴重な明代の壁画を最終的に守ったのは堂内の闇だ、という説がありますが、一方のこちらは「謎」が文化財を守った例。 私も偶然知った、岩の上の神秘的な文字にまつわるお話をまとめて…

杭州にも戻って来た先生たち〜まだまだ続く民国期ブーム

(写真は北京での展覧会の時のもの。撮影/張全)深圳でスタートし、昨年の秋には北京でも大反響を呼び、続いて南京でも開かれた「先生回来Come Back Teacher」展。民国期の教育界の偉人たちの足跡を追いつつ、民国期の教科書やグラフィックなどを並べた展覧…

ラバーダック、頤和園にあらわる

数日前に目玉焼き状態になったものの、その後復活した頤和園のラバー・ダック。 (最後の一枚以外、張全撮影)ロッテルダムを拠点に活躍するアーティスト、フローレンティンジン・ホフマン氏の作品ですが、香港にもかつて出現したとか、今大阪にもいるとか、…

良いことを言ってくれたとは思うけれど

集広舎コラムを更新しました。 http://www.shukousha.com/column/tada/2502/ 「都市の発展の核である歴史的文脈が引き裂かれた」ことに対する反省の言葉。 10年早く気づいて欲しかったですし、背後に政治の力学が感じられますが、やはりこういうことを政治家…

ふじさんおめでとう

今日、おもしろお菓子のおすそ分けをいただきました。 遅ればせながら、世界遺産への仲間入り、おめでとう! たくましい商魂にも乾杯!、 ふじさんを一口で食べちゃうなんて怖れ多いけど、 思えば、北京ではおしゃべりすることは「侃大山」。直訳すれば、 「…

マナーのカテゴリー

小学生の頃、家にアメリカ人の1、2歳年上の友人を呼んで、日本風の家庭料理を一緒に食べたことがあった。確か、ご飯だったと思う。お茶碗を手に取り、直接口に近づけて食べると、友人はとってもびっくりとして、「何て食べ方をするの!!」と声を上げ、いか…