北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

時事ネタがらみ その2

次は、高倉健の逝去について。 高倉健は80年代に大陸で一世を風靡した俳優だから、 これは中国ではかなり大きなニュースだ。だから、異例にも外交部の人が哀悼の辞を述べたり、 写真が週刊新聞『南方週末』の一面をデカデカと飾ったりした。CCTVのニュー…

時事ネタがらみその1

来年1月に念願の自著が出ることになったので、あれこれと忙しい。 でも、そんな時にかぎって、いろいろと気になるニュースが。まずは、ベルリンの壁崩壊25周年。高校生の頃に天安門事件やベルリンの壁崩壊のニュースを目にしてから、 卒業して、浪人して、大…

何だか可笑しな裏世界の夢

奇想天外な夢ってあるものだ。子供の頃、大分の母の実家に、山口百恵と三浦友和が山を超えてスーパーマンのように飛んでくる夢を見たことがある。おとといの晩は、相棒が丸太くらいの大きさの玉を、丸太の形に磨き上げた夢をみた。 でも、それは自分用ではな…

竹田信平『α崩壊』の開く地平

この夏に手にしてからずっと気になっていた本を、一気に読了。アメリカ大陸に住む広島、長崎での原爆体験者の証言にせまり、 その強烈な記憶をアートを通じて追体験するという、 たいていの人は諦めてしまうような、ほぼ不可能にみえる試み。そんな重たくて…

大連の旅と映画「親愛的」、そして魅惑的な夜市

最近、三本の原稿が活字になりました。 まずは旅行記。 これまで、ハルビン、瀋陽の順で東北地方の歴史ある街並みの現状を綴りましたが、 最終回は大連です。 http://www.shukousha.com/column/tada/3663/東北地方の歴史は、シンプルなようで、ほんとうに奥…