北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

うつむいてばかりじゃダメなんだが マカオ編

一日半しか滞在しなかった、年末のマカオ。 宿が高すぎてとても予約は不可。すでに夜だったので、野宿を覚悟しつつ、伝説のカジノ、旧リスボアへ。あたりはネオンきらめく夜の街。目までエレクトリックにチカチカ。 一応、「娯楽場」と表記されているが、「…

うつむいてばかりじゃダメなんだが 蘇州編

ちょっと12月の旅行の回想を。ほぼ20年ぶりの蘇州。蘇州といえば庭園!ということで張り切って庭園巡り。20年前はまだ言葉さえおぼつかない学生。しかも雅やかな世界はまったく似合わないビンボーバックパッカーだったのですが、拙政園の美しさだけは強烈に…

CHPの何戍中さんを取材

これまで私も、いろいろな形で活動を応援してきた「北京文化遺産保護センター」。北京にオフィスを構える、文化財保護を目的としたNGO団体で、最初は未熟なところも目立ちましたが、ほんとうによく頑張っていて、はやその合法NGOとしての歴史も10年。…

日本最古の学生寮、吉田寮にいよいよ新棟

大学の学部時代、二年間暮らした吉田寮。1913年に建てられた、現存する日本最古の学生寮なのですが、とうとう具体的な新棟建設計画が実施に。http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/121204700013.html住んでいた頃は、折ごとに寮生大会が開かれ、みなで…

第三回北京国際映画祭と映画「Modest Reception」

15日より、いよいよ今年で三回目になる北京国際映画祭が始まった。 年々、パワーアップしているとは感じていたけれど、 今回は何と、審査委員長がニキータ・ミハルコフ!! この人選はとても微妙であり、巧みでもあると思う。父親は、ソ連の国歌の作曲者とい…

予想を裏切る面白さ Louis Sachar 著 HOLES

気楽に読めるペーパーバックを、と思い、児童書なら肩が凝らないし、いいウォーミングアップになるだろう、と思って買いつつ、しばらく放っておいたこの本。ふと手にとって読み始めたら止まらず、一気に最終頁まで行ってしまった。寝食も忘れるとはこのこと。…

さようなら、爆肚任

遅くなりましたが、一応「爆肚任」の「その後」です。前回と同じ角度から撮りました。一応、観光エリアなのだから、もう少しきれいにしたらいいのに、と思いますが、見せしめでしょうか。さらに悲しいのは、近くの(といっても今回の取り壊しの範囲にはない…

ドタバタ泣き笑いシリアス恋愛映画「北京遇上西雅図」 

けっこうヒットをしているとのことで、先日、映画館に観に行ってみた。 けっこう好きな女優である、湯唯が演じていたというのも、理由の一つ。湯唯という女優さん、そこまで演技が上手だとは思わないし、どちらかというと個性派の美人だと思うのだけれど、独…

紙職人の里 香紙溝

遅くなりましたが、去年の11月に貴州の紙の里を訪ねた時の印象をまとめてみました。http://www.shukousha.com/column/tada/2107/日に夜を継いでICチップを作っている工場があるかと思えば、 千年以上前の製法で、必要な時に必要なだけ、のんびり紙を作って…

農村の現実を活写〜映画「石榴樹上結桜桃」

別に狙ったわけではないのだが、また「女強人(スーパーウーマン)」映画を観てしまった。地方の農村の、任期を終えた女性村長孔繫花が、ふたたび村長選挙に挑む過程を扱った映画、「石榴樹上結桜桃」(A Cherry on a Pomegranate Tree)だ。原作は李洱の同…

貴陽で会った建物の神様

引き続いて、貴陽でのお話。おしなべて、旅先での食は「ご縁」に任せてる私たちだが、この日の夕食にはちょっとしたこだわりがあった。 貴州料理といえば、酸湯魚。いろんな魚を酸っぱく辛いスープで煮た鍋料理で、私の大好物。貴州に来たからには、ぜひこの…