北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

文学

『まいにち中国語』連載終了

以下、『イルクーツクの風の音』と重複しますが、敢えてリンクを貼っておきます。 『まいにち中国語』の連載終了 - イルクーツクの風の音

雑誌『小説導熱体』に、エッセイ「東四四条・翻訳を通じた文人たちの対話」掲載

細々とですが、胡同関係の執筆、まだ続けています。 10月末に刊行された『小説導熱体』第4号に、短編一篇の翻訳と、 エッセイ「【中国の街角】東四四条・翻訳を通じた文人たちの対話」が掲載されました。 http://www.hakuteisha.co.jp/book/b595719.html

書評掲載

今日10月26日の朝日新聞に、『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』の書評が掲載されたようです。 評者は出口治明さんです。 https://book.asahi.com/article/12825103 変わらないことは、難しいとタイトルにありますが、私は変わることの良し悪しより、変わり…

『小説導熱体』に達智橋胡同をめぐるエッセイ

現代の中国文学を紹介する雑誌『小説導熱体』に、北京の胡同についてのエッセイを寄稿しているのですが、 今年8月に発売された第2号には、達智橋胡同についてのエッセイが掲載されました。 達智橋胡同と清末の維新派や、老舎の小説を映画化した『我這一輩子…

『北京を知るための52章』刊行

北京についてさまざまな角度から紹介したアンソロジー、『北京を知るための52章』がこのたび、明石書店より刊行されました。 私も執筆陣の一人として、消えゆく北京の市場や、北京の水脈について書かせていただきました。 ご興味があれば手にとっていただけ…

NHKラジオ中国語講座のテキストで担当させていただいている口絵と巻末エッセイ、今年度のテーマは「老街古道」です。 中国語を勉強されている方はもちろん、道に興味がある方、旅が好きな方、旅した気分になりたい方などいらっしゃいましたら、 手に取ってい…

「この素晴らしき世界」と『ビラブド』

先日、家のテレビである映画を観た後、相棒が、 「さっきの曲、なんの曲?誰が歌ってるの?」としつこく聞いてきた。 その映画では、とくに目新しい曲を聴いた印象がなかったので、私はちんぷんかんぷん。曲折を経て、その曲はルイ・アームストロングの「こ…

2010年に中央公論新社から出させていただいた拙訳の『乾隆帝の幻玉 老北京骨董異聞』 胡同作家、劉一達さんの代表作で、私個人もとても思い入れのある本なのですが、 残念ながら出版から7年が経ったこともあり、まもなく絶版だそうです。乾隆帝の幻玉 老北京…

昨日から日本でも公開中のロウ・イエ監督の『ブラインド・マッサージ』について、 本とは違う角度から、紹介してみました(数日中に若干、訂正が入る可能性がありますが、大意は変わりません)。webDICE骰子の眼 2017年1月12日掲載

毎日新聞に紹介

1月4日付の毎日新聞のブックウォッチングに拙著の紹介が掲載されました。本の内容が分かりやすく伝わり、ありがたいですし、励まされます。 http://mainichi.jp/articles/20170104/ddm/015/070/027000c

『美術手帖』1月号に書評掲載&小学館『中日辞典 第3版』のコラム・巻末附録担当

嬉しいことに、 雑誌『美術手帖』の1月号の方で、拙著が紹介されました。 美術手帖2017年1月号実はもう一つご報告があり、先日発売された小学館の中日辞典第3版で、一部のコラムと巻末附録の執筆を担当させていただきました。相棒の張全も写真を多数、提供…

上映会&トークイベント、無事終了

移動や外出が続いていたため、ご報告が遅れて申し訳ありません。 11月24日に神保町のブックカフェ、「チェッコリ」で開かれた『ようこそ、羊さま』上映会&『映画と歩む、新世紀の中国』出版記念トークイベント、盛況のうちに終了しました。活発なご質問から…

『映画と歩む、新世紀の中国』 配本開始

取り急ぎ、ご報告させていただくと、中国映画、特に大陸映画についてまとめた拙著 『映画と歩む、新世紀の中国』が、今日いよいよ配本となりました。 http://www.shobunsha.co.jp/?p=4078映画の取捨選択にはかなり悩みましたが、最終的に主に1990年〜2016年…

ARTSCAPE9月1日号フォーカス 『記録・再構成される土着性』

今ちょっと、お尻に火がついているので、簡単な紹介ですみません。最近のいくつかの展覧会を通じ、土着性と現代アートの関係を自分なりに追ってみました。ARTSCAPE・フォーカス『記録・再構成される土着性』 http://artscape.jp/focus/10126674_1635.html文…

掃除機のゴミを集める精神 二井康雄 『ぼくの花森安治』読後感

秋の気配は、そこはかとしか感じられず、じれったいかぎりですが、 本のご紹介の方はじらさないことにします。 表紙を見ただけで、なんかすごくいいなあ、と思ったのはこちらです。昨年、相棒の張全の展覧会で書き文字を書いてくださった二井康雄さん(futai…

暑いのは苦手だ。なので、そんなこと言ってもしょうがないのに、 つい「あちーあちー」と言ってしまう。でも、今日は言ったお陰で、ちょっとだけ涼しくなった。なぜなら、私が「あちーあちー」と言っていると、 まんねん日本語勉強中の相棒が、丸刈り頭を振…

北京の鼓楼近くで平田オリザさんのアンドロイド版『変身』を鑑賞。 待ちに待っていた公演で、その分不安もあったものの、 期待を裏切らない、とはまさにこのこと。人間ってなんだろう、心って何だろうなど、思考の空間がさまざまに広がる、刺激的な舞台でし…

朝日新聞、週刊文春に『老北京の胡同』の書評

今朝は、腰が抜けるくらい嬉しい知らせがありました。 朝日新聞(3月22日付)の書評欄で、拙著『老北京の胡同』が紹介されました。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11663570.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11663570 評者は有名な建築家で、…

東北旅行、続行中。

ネットが不便な環境にいるので、ここ数日、Gメールが見られません。ご迷惑おかけしている方がいらっしゃったら、たいへん申し訳ありません。遅くとも9月4日までにはふたたび見られるもようです。ハルビンを巡った後、現在はチチハルに滞在中。 ハルビン訪問…

北京を旅する二冊

空想上の旅にせよ、実際に歩く旅にせよ、 良質な旅の本には、二種類あると思う。まずは、①旅先で出会った人や風景への見方や接し方、対象との距離感などが独特かつ生き生きとしていて、「新たな旅の味わい方」を教えてくれる本。次に、②具体的な一つ一つの場…

万松老人塔と古書店「磚読空間」

本好き、老北京好きに朗報です! 前門にある筆者お気に入りの古本屋さん、正陽書局が分店「磚読空間」を開きました。 その様子をレポートしてみましたので、興味のある方はぜひどうぞ。 http://www.shukousha.com/column/tada/3098/本を探しながら、文化財の…

映画『黒四角』とボフミル・フラバル

奥原浩志監督の映画『黒四角』が、5月17日から日本各地で順次公開される。私も縁あって北京で鑑賞できたが、テーマや背景がとても親しみやすい上、いろんな意味で日中の映画人の力を結晶させているのが伝わり、力作だと思った。そこで、ぜひ多くの方に観てい…

遠くて近い大陸の反対側

とうとうクリミア半島がロシアに編入されそうな勢い。ウクライナ情勢がどんどんと緊迫するようになってから、私はずっと小説家のアンドレイ・クルコフ氏のことを心配していた。 レニングラードで生まれ、3歳の頃からウクライナのキエフで暮らしているという…

予想を裏切る面白さ Louis Sachar 著 HOLES

気楽に読めるペーパーバックを、と思い、児童書なら肩が凝らないし、いいウォーミングアップになるだろう、と思って買いつつ、しばらく放っておいたこの本。ふと手にとって読み始めたら止まらず、一気に最終頁まで行ってしまった。寝食も忘れるとはこのこと。…