北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

万松老人塔と古書店「磚読空間」

本好き、老北京好きに朗報です!
前門にある筆者お気に入りの古本屋さん、正陽書局が分店「磚読空間」を開きました。
その様子をレポートしてみましたので、興味のある方はぜひどうぞ。
http://www.shukousha.com/column/tada/3098/

本を探しながら、文化財の参観もできてしまう、という素敵な場所です。古い塔が至近距離から見られるのも貴重ですが、私にとっては建物のあちこちに古い四合院のパーツが使われているのが面白かったです。
展示室では、日本人にゆかりの深い古地図も展示されています。

個人的には、北京の文化を紹介する人気テレビ番組「ここは北京」のキャスターとしてかつて人気を博した阿竜を間近で見られたことも大収穫でした。
もっとも、現場では気付かず、「なんというそっくりな人なんだろう」と感心していただけ。知っていたら、ぜったいに握手をしてもらったのに!

こんな「うっかり」によって自分が逃すチャンスがいくつあるかと思うと、心配でたまりません。幸い、たいていはチャンスがあったこと自体を「うっかり」知らずに過ごすのでしょうが。