北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

今朝の会話:来世の予定

相棒:歯、もう磨いた?
私:うん、ほら、にっ(歯を見せる)
相棒:歯を見なきゃいかんのは、こおろぎだ。強いこおろぎは歯がいい。
私:北京のこおろぎは相撲して闘わなきゃいけないから、わたしはこおろぎにはなりたくないな、ぜったい負けちゃうし。負けちゃうこおろぎは、おいしい餌がもらえない。
相棒:そりゃそうさ、負けるようなやつは、小鳥に餌としてくれてやるだけさ。
私:げっ、なら小鳥になろう。相撲よりは歌の方が得意かも。
ぴーちくぱーちく(飛ぶまね)

というわけで、来世は小鳥として暮らそうと思います。