北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

胡同と野上弥生子氏

ここ数日、自分のブログが開けなくなって困った。今日も昼は開けなかった。
土日月はネットワークが交通渋滞になるんだろうか?

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昨日、何気なく別の胡同の歴史を調べていたら、
ひょっこり自分の住んでいる胡同にまつわる記事が出てきた。
中国の有名なお医者さんや翻訳家が住んでいた、ぐらいまでは、へええ、で終わったのだが、

日本の著名な作家である野上弥生子氏が、今私の住んでいる家の五軒隣りぐらいにかつて滞在していたことが分かった時は本気でびっくりした。

といっても、浅学にして野上氏の経歴はあまり知らなかったので、ネットで調べてみたら、確かに北京に滞在していた時期があるらしい。

そして、野上氏の出身地が「大分県臼杵市」とあるのを見つけた時は、二重にびっくりした。

私も育ちは静岡県だが、生まれは大分県。昔は大野郡野津町と呼ばれた場所だったが、今の行政区画で分ければ、大分県臼杵市になる。

ちょっと身震いして襟を正す。私も「同郷の隣人」の名に恥じぬよう、がんばらねば。

ちなみに、野上氏も滞在中、北京の四合院をいたく気に入り、住んだ家の図面まで描いたほどだったという。

これについては、日本に帰ることがあれば、ぜひ探してみたい。
もしかしたら、臼杵市にあるという記念館に行かないと見られないかな?
いや、五軒隣りを訪ねてみた方が早いかもしれない。

いずれにせよ、いつになるか分からないけれど、見つけたらご報告しますので、続編を乞うご期待。