2011-04-25 オモン・ラー・ショック 期待していたペレ―ヴィンの小説『宇宙飛行士 オモン・ラー』をとうとう読了。 ペレ―ヴィンは学生時代からファンでしたが、この作品にはノックアウトされました。 悲壮な決意を抱かされて宇宙に行った青年の末路とは? 彼がたどり着いた月の裏側とは? まさに舞台を一昔前の中国にしてもしっくり当てはまってしまいそうなセッティングなので、不気味なほど見事に肺腑をつかれました。 先走る「国のメンツ」や「国力の体現」としての科学、について考えさせる小説で、これはある意味では、国籍を問わないテーマかもしれません。