「取り返しのつかないあやまち」を巻き戻して再現--映画『重来』
しばらく連載の更新についてご報告を怠ってましたが、
映画コラム等々、何とか続けております。
最近紹介したのはこれ『重来』
http://www.insightchina.jp/newscns/2011/07/25/33219/
妻の浮気という「取り返しのつかないあやまち」を「巻き戻して再現」せざるを得なくなる、夫婦の物語。
主人公を演じた李乃文は、この作品を通じてフランスで人気が急上昇したのだとか。やっぱり、妻の浮気を我慢し、理知的判断で妻の世話をし、寛容にすべてを受け入れられる男性、ってイメージから??
中国では通常、妻を寝取られた男は馬鹿にされる対象だけれど、それって考えたらかなり不公平。女性だったら、夫の浮気を許すことは「度量が大きい」って評価にさえつながり得るのに。
まさに、女性は男性の所有物って意識の表れ。それを覆しているって意味で、『重来』は少なくとも中国では前衛的な映画だといえるでしょう。