カルト映画で映画祭
私は帰国&月嫂(育児ヘルパー)修行中なので行けないのですが、
ふと気付くと、現在、北京の百老匯電影中心でカルト映画祭が開催中のようですね。
中国の映画ファンの層や好みの厚さと、中国で公式に上映される映画の範囲のギャップはいまだ激しいですが、いよいよこういう映画祭が成り立つようになったとは、素晴らしいです。
もちろん、支持したいのですが、日本軍の細菌戦を扱った「きわめて血なまぐさい」とされる映画「黒太陽731」も上映されるということで、ちょっぴり複雑な気持ちです。
http://www.bc-cinema.cn/focusprogram.do
中国における表現の自由の広がりは、とてもいいと思うのですが、その流れのなかでは、イデオロギー的にだけでなく、「戦争」をめぐっても、センシティブな表現、真実に基づいていたとしても、誰もが受け入れられるとは限らない表現が出てくるはずです。
今回ふと、私もそろそろその覚悟はしておかなければ、と思いました。
そもそも、知るべきでありながら知らなかったことを知ることは、大切なことのはず。
もちろん、だからといって今後の中国人の対日感情がとても心配、というわけではありません。私の中国での友人にも、戦中に化学兵器で実際に親族が何人も死んでいるため、その状況について調べた結果を脚本にまとめようとしていた人がいますが、その友人はびっくりするくらい日本人に興味があって、バツ2でありながら、いつも「次の妻は日本人がいい!誰か紹介しろ!」と迫ってきます。「日本人女性はみな貞淑、夫に尽くす」などという変な誤解に基づいた、危うい固執だとは思うのですが……。