北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

ベイビーに続いてまたベイビー

足の調子が悪くなり、人の面倒より自分の面倒を見なくてはならなくなったので、2週間の滞在予定を3日早め、北京に戻ってきました。

最初に行った病院では入院での治療を強く勧められましたが、今日行った病院では、「入院するかどうかはどうでもいい。まずは通院で様子を見よう」と嬉しいような不安なようなことを言われました。ちょっと厄介な障害をかかえているので、病院や医師によって言うことに雲と泥くらい差があるのにはもう慣れっこ。楽観的な私はつねに雲だけを見ることにしています。

ところで、そもそも私の周りでは今、ほぼ毎月ベイビーが誕生しているのですが、妹二人の出産が3週間差で無事終わったかと思えば、また次がお出まし。

それにしても、虫の知らせって本当にあるもんですね。
実は北京に妊娠中のスウェーデン人の友人がいたので、今晩八時ごろ、一カ月ぶりぐらいに「調子はどう?」と短信を送ったら「もういつ生まれてもおかしくない。赤ちゃんにその気があれば。予定日まではまだ2週間あるけど」云々の返事。

そうか、もうじきだな、楽しみだな、と思っていたら、その二時間後に、「破水したから、今はもう病院にいるの」との短信が。そんな時に短信送れるなんてタフだな〜と思いつつも、自分の予感の的中ぶりにびっくり。

そういえば以前も、別の妊娠中の友人について似たようなことがありました。ある日、繁華街の交差点を横切っていたら、胸騒ぎがし、「あ、生まれたかも」という予感がしたので、実際に尋ねてみるとその日に生まれていたんです。

これってもしかして、予知能力?

これでひと稼ぎできんかな?
いや、恐らく詐欺師扱いされるだけなので、やめときます。

何はともあれ、今頑張っている友人に、ファイト!