北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

artscape FOCUS 8月1日号

裸で走ることは中国語で「裸奔(ルオベン)」。
今年の春、窅檳源(リー・ビンユアン)によって、ネット上でふたたび盛り上がった言葉です。

アーティストが夜の街を裸で駆け抜ける、というなんだか印象に残る事件だったので、
そんな彼の「行為」をイントロに、記事を書いてみました。

http://artscape.jp/focus/10089508_1635.html

実際に彼はこの「行為」によってポリスにつかまっており、ネット上のインタビューでも、また別件の仕事で彼と直接会った時も、彼は「裸奔」行為をアート作品としては扱ってはいなかったので、文中ではアーティスト名の言及は避けましたが、

実際はこの夏、楊画廊で、「裸奔」をテーマとした個展を行うようです。
http://exhibit.99ys.com/exhibit_area/11837

記事を書いていた時は知らなかったのだけれど、
本人が「作品」として扱うのなら、文中でも名前を出してあげればよかったんだろうか?

中国での表現活動を紹介する時の難しさをしみじみ感じる瞬間です。

後日談↓

このブログを書いた直後、展覧会めぐりをしていたら、ある個展でばったり窅檳源と遭遇。
さっそく文章全体のテーマを説明しつつ、作家名を出すべきかどうか聞いてみたら、「今は作品として扱っているので、名前を出して欲しい」ということだったので、さっそく原稿を修正しました。