北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

世界の美術館データベース 中国

師走はまだなのに、仕事ですでに全力疾走中。
あんたはもともとのんびりすぎるんだから、それぐらいでちょうど良い
と言われたら立つ瀬がありませんが。

先日、依頼を受け、制作をお手伝いした美術関係のサイトが完成したようです。
産みの苦しみなのでしょう、
結局予定より一カ月(以上?)遅れての完成で、展覧会情報などもすでに一部が古くなってしまっていますが、何といっても世界の美術館のデータを網羅するという、野心的かつアートファンにはとても嬉しい試みですので、ご興味のあるかたはぜひどうぞ。私はアジアブロックの「中国」を担当しました。
http://artscape.jp/mmm/
(因みに、訂正がまだ反映されていないようですが、台湾の故宮博物院の執筆者が私となっているのは誤りです)

正直なところ、私自身は中国大陸の公立美術館は多くの場合、企画力や展示の質がまだまだだと思っているので、これらを中国の美術鑑賞スポットの代表とするのには、違和感があるのですが、これはあくまで美術館のデータベースですし、民間の美術館を含めると数があまりに多く、収拾がつかなくなりそうなので、とりあえずは編集者側も諦めるしかなかったのでしょう。今後のパワーアップを心から楽しみにしています。

中国でアートを見るなら、やはり画廊などの独立したアートスペースが活気がある、というのは良く知られていることです。ただ、近代美術や海外の美術の展覧会、国際展などにおいては、やはり美術館、博物館も見応えのある展示をすることがあります。

ちなみに、データには入っていませんが、北京の美術館としては、中央美術学院の美術館、中華世紀壇、宋荘美術館なども、時おりとてもいい展覧会をするので、お勧めです。