個展裏話 胡同の七つの味
今回の展覧会のタイトルを決めていた時のこと。
相棒が「チーウェイとチーウェイ、どっちにしようかな〜」と悶々としているので、
「何迷っているの?」と聞いたら、
「胡同の後を気味(チーウェイ)にしようかな、七味(チーウェイ)にしようかな?」とのこと。
「なんで七味が出てきたの?どんな七つの味?」
「だって日本の食堂にはたいてい七味があるでしょ。食べ物屋さんでやるんだから、味と関係あるタイトルが面白いかも……」
そこで私は即座に「そば屋じゃないんだから」と却下。
中国語の「味」には「におい」と「味」の両方の意味があるので、中国語的にはOK。ちょっとポエムだし、レインボーチックで広がりがあって面白いかな、とも思うのですが、
ふと日本語の感覚に戻ると、やっぱり七味は七味。どうしても例の赤い瓶が思い浮かんでしまう……
言葉って面白くも難しいです。