北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

『世界の夢の図書館』刊行

原稿の執筆をお手伝いした本、我が家への郵送分は中国の郵便事情の悪さからか届かなかったのですが、こんなきれいな本になっていたようです。

http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4767817242/ref=sib_dp_pt#reader-link
http://www.junkudo.co.jp/mj/products/detail.php?product_id=3000121138

それにしても、この私が中国国家図書館(夫が労使間の争いを巡る裁判を十年間続けている相手)のことを書くことになるとは。十年も物を書いていると、いろんなことがあるものです。

もちろん、私は図書館が大好きですし、国家図書館も図書館自体はすごくいい施設なんですが、いざ取材をするとなると、やはり気持ちはたいへん複雑でした。

実は今さっきも相棒は、北京最高裁判所に出かけたばかり。この十年間、何回そんな夫を「行ってらっしゃい」と送りだしたかと思うと気は沈むけれど、でも物は考えよう。

今回の執筆、私たちがまともで理性的な人間であることを証明するには、引き受けてよかったかも??と、あくまで最後はポジティブに考えることに。

ちなみに建てられたばかりということもあり、今は新館ばかりが注目されていますが、国家図書館には古籍を専門的に保存した分館もあり、クラシックな建物が好きな方にはお勧めです。
http://www.nlc.gov.cn/old2008/service/others/gujiguan/index.html