北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

ヨーテボリ映画祭で日本映画特集

先日、スウェーデンの友達から、今年のヨーテボリ国際映画祭では日本映画が特集されるという知らせが届いた。
そして今日、いよいよラインナップが到着。
友人がどれを観ようかと迷っていたので、
お勧めの映画を教えてあげるべく、がんばって調べた。

タイトルはアルファベット表記のみだから、まずは映画名を調べることからスタート。
思わぬ数の多さにちょっとたじろぐが、チケットが売り切れちゃったら気の毒だから、つい、大急ぎに。

それにしても、地球のあちら側でどんな日本映画が上映されるのか、と思うと実に興味深い。
結果的に、『かぐや姫の物語』以外は観たことのないものばかりだったが、日本未公開の新作も含め、けっこう個性的な路線じゃないかと思った。
以下がその顔ぶれ。

・川瀬直美『2つ目の窓』、『殯の森』
http://www.futatsume-no-mado.com/
・ 園子温『Tokyo Tribe』.
http://tokyotribe-movie.com/
・ 塚本晋也『野火』
・ 呉美保『そこのみにて光輝く』
http://hikarikagayaku.jp/
・『かぐや姫の物語』
このほか. 『夢と狂気の王国』、『欲動』、『マンガ肉と僕』、『 A midsummers fantasia』、『喰い女ークイメ』、『チョコリエッタ』、 『スターティング・オーヴァー』、『ジョバンニの島』が上映されるのだとか。
あと、『Aksane』という作品もラインナップにあるらしいけれど、詳細は不明。

映像美重視、際どいのもOK、アニメ関連3本。
さすが『ドラゴンタトゥーの女』が流行る土地柄だな、と思ったり、森林にはやはり親近感を覚えるのかも、と思ったり。
このラインナップをどう見るかはともかく、中国でもこれぐらいの規模と内容の深さの日本の映画の上映会があればいいのに、とつくづく思う。

ちなみに、『かぐや姫の物語』のチケットは発売開始後10分で売り切れたのだとか。
やっぱりアニメの人気ってすごいと驚いたけど、

男女の恋愛観、結婚観に関してはだいぶ先進的に見えるスウェーデンで、
『かぐや姫の物語』はどう受け取られるのだろう、とつい思ってしまう。
作品では、かぐや姫が自由な恋愛をするシーンも出てきたけれど。
ちょっと興味津津。