メリーさんのクリスマスひつじ
サンタになったダックは見つからなかったけれど、
昨晩、ちょっぴり気の抜けた三里屯周辺を歩いたら、
メリーさんのクリスマスひつじがたくさんいた。
来年はひつじ年だから、新年の飾り兼用ということだろう。
コマーシャルすぎるクリスマスの祝い方は、議論の分かれるところだが、
これはある意味で、エコかも?
何はともあれ、灰色ぎみの北京の冬は、悔しいくらい電飾が映える。
相棒のセーターを買おうとうろつくが、
三里屯のブティック街は物価が高いので、隣の雅秀に入る。
すると、
上を下への大さわぎ大バーゲン。
Yシャツ4枚で100元とか、ウールのセーター60元とか。
お隣の三里屯で一着600元のセーターを見て悩んだ後だけに唖然。
そんな安売りされたら、ヒツジさん、泣いちゃうよ。
もちろん、質もデザインも雲泥の差だけれど、
隣り合っているビルなのに、この物価の差は何なんだ?
どうも年末に雅秀ビル全体の営業を停止し、テナントを一度全部追い出してから大改装をするらしい。
そのための、ビル丸ごとのクリアランス大セールというわけだ。
大騒ぎに疲れて逃げ出し、
近くのおしゃれ系喫茶店に入ろうとするも、今度は一人用の小さなケーキが一個24元なのに嘆息。
一口いくらだろう?相棒なら8元は下らないな。
三里屯の風船売りのおばちゃんたちを見て思う。
このおばちゃんたちは、自分が商売をしているブティック街で
ほんのひと品でも買い物をしようなんて、夢にも思っていないだろう、と。
住んでいる世界が違うのだ。