北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

昨日もまた、楽しい胡同会。

河合さん、松嶋さんの企画で、前門の東南の一帯を散策。
このエリアは、私にとっては古巣があり、その後も繰り返し訪れた、
本来、とても親しみ深い場所。

でも、再開発による変化がとんでもなく大きいので、今は複雑な気分になる場所でもある。
それで、最近は楽しむ場所というよりは、変化をチェックする場所に過ぎなくなっていた。

とはいえ、やっぱりじっくり巡ると、昔をほうふつとさせる痕跡もあり、それなりに楽しい。
ぶらぶら歩くだけで、印象に残る風景にいくつも出会えるというのも、さすがだ。

それだけ、暮らしている人々の、消そうとしても簡単には消しきれない活力が根付いているからだろう。
(以下に綴る印象は、あくまで私個人のもので、胡同会の見解とは関係ありません)


極められたごちゃごちゃさ


どこか前衛的なものを感じる穀物店跡


なんかかわいいおうち


椅子は不可欠という、重い意志



仲良く日向ぼっこ


フェイントっぽい門


何かを拒んでいる門


連絡先が携帯電話の胡同用消防車

とにかく、今暮らしている人たちが、無事に快適に暮らしていけることを祈るばかりです。