北京・胡同逍遥

北京、胡同で暮らした十数年間の雑記 by 多田麻美/ Asami Tada

北京ももうじきウサギ年

 今年の冬は寒い。しかも、日中も零下というような「極寒」の期間が長いようだ。毎朝のように水回りに氷が張っている。しかも、水道が凍らないよう、晩は水が少しずつ滴るようにしておくのだが、ある日、下に洗面器を置き忘れたら、下に鍾乳石のように逆つららができていた。台所が冷蔵庫と化すのは毎年のことだが、今年は思い切って冷蔵庫の電源を切り、実際に「巨大冷蔵庫」として使用している。

 でもただ寒いだけで、初雪は来ず、まだ一度もちゃんとした雪景色を見ていない。そんななか、今朝、通院しながら感じたのは、「初雪どころか、陽射しはもう春だな〜」ということ。まだ気温は低いけれど、やっぱり春節は文字通り「春」の到来を祝う節なんですね。

 というわけで、一足早く、今日見つけたちょっとシュールな巨大ウサギを(撮影:林静)。でも実は、この前の通りをめぐって、現在いろいろとダイナミックな動きが。それについては、また今度。


 
 こんな大きなウサギさんでも、やっぱり時代の流れは変えられないみたいです。